はじめに
新NISAが発表され、投資方針を変更している方は多いのではないでしょうか。私も御多分に漏れず、新NISAでの投資目標と資産形成の目標を立て直しました。他の方の投資方針に興味がある方は参考になると思いますので最後までお読みいただければと思います。
- 2024年新NISAの概要
- サラリーマン夫婦の2030年の資産目標
- 資産1,000万円以下のサラリーマン夫婦の新NISA投資戦略
2030年の目標設定
2022年に10年後2032年までに5,000万円貯めてサイドfireすることを目標にスタートしました。ただ、この目標は2032年5,000万円は妻と2人で全力で資産形成して達成できる目標でした。第一子が誕生したり、新NISAが発表されたということで10年後の5,000万円ではなく、切りの良い2030年に4,000万円に目標を再設定しました。達成時の4,000万円のイメージは表のようになっていて、現状のNISAに新NISAを合わせて最大限非課税で運用する予定です。ただ現在、投資している米国高配当ETFのJEPIとPFFDは新NISAで投資ができるかどうかの決定待ちとなります。
資産アセット | 資産 (万円) | 備考 |
---|---|---|
現金 | 200 | 円/ドル |
投資信託 | 1,500 | 積立NISA, ジュニアNISA, 新NISA, 確定拠出年金 |
米国高配当 | 1,200 | 新NISA |
日本高配当株 | 1,200 | 新NISA |
子育て等、お金を使うべきところにはお金を使って達成できるよう3ヶ月に1回振り返りをしていきます。次の章ではこの目標を達成するための新NISAへの投資方針を書いていきます。
- 2030年までに現金や積立NISA含めて金融資産4,000万円
- 2030年までに新NISAの投資上限3,600万円を埋める
- 年間配当金100-120万円
新NISAでの投資方針
新NISA概要
Youtubeやブログなどですでに解説を見た方が多いと思うので、概要を表でまとめてポイントのみ書きます。まずは積立投資枠と成長投資枠が併用できることです。このため、成人であれば年間360万円、生涯で1,800万円まで投資が可能です。1つ補足すると成長投資枠の上限は1,200万円となっているので成長投資枠を最大限活用する方は積立投資枠で600万円、成長投資枠に1,200万円の1,800万円が投資できることになります。現在はNISAでも年間80万円なので大幅に投資額上限が引き上げられました。また投資可能期間は恒久化、非課税保有期間も無期限と長期投資をしている方は新NISAはメリットが多いと思います。多少、注意点があり、それらは別の記事でまとめるのでお待ちいただければと思います。次から私の新NISAの活用方針を書いていきます。
仕組み | 積立投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資可能額(万円) | 120 | 240 |
生涯投資上限(万円) | 1,800 | |
– | 1,200(内数) | |
投資可能期間 | 恒久化 | |
非課税保有期間 | 無期限 | |
対象商品 | 現行積立NISAと同様 | 上場株式、投資信託等 (一部除外あり) |
2030年までの新NISA活用方針
夫婦3,600円分の1,200万円をインデックス投資に、2,400万円を高配当株投資に充てる
結論を書くとインデックス投資と高配当株投資の両輪で投資する予定で、積立投資枠1,200万円でS&P500と全世界株のインデックス投資、成長投資枠の1,200万円を米国、1,200万円を日本高配当株に投資予定です。インデックス投資は資産があるという安心感を得るために、高配当株投資は生活資金かつ暴落時の精神安定剤の役割があると実感しているので両方一緒に行っていきます。
投資タイミングはインデックス投資は毎月積立で行ないながら、高配当株投資は年始にスポット購入を考えています。高配当株は株価が下がった時に購入するのが良いと言われますが、投資タイミングを図って日々株価を確認するのがストレスなため一括としています。。もし年始での一括投資が難しい場合は日本株は決算がある3月まで、米国高配当株であればSell in Mayと言われる5月から高配当ETFの配当が出る6月までの間に投資するつもりです。必ずSell in Mayという格言が当たるわけではありませんが、目安にはなるとは思っています。
次に現在考えている年間投資額は下表のようなイメージを持っています。
投資予定 | 投資金額(万円) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | |
投資信託 | 240 | 240 | 240 | 240 | 240 | 0 | 0 |
米国株 | 0 | 240 | 240 | 240 | 120 | 360 | 240 |
日本株 | 480 | 240 | 120 | 120 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 720 | 720 | 600 | 600 | 360 | 360 | 240 |
予想配当 | 19.2 | 36 | 48 | 60 | 63.6 | 72.6 | 81.6 |
この金額設定は以下の2つの
- 2027年の夏までは会社の家賃補助
- 2026-2028年まで娘の保育園が無償
を考慮して作成しています。また、現在の資産で書いた特定口座の米国株と日本株を新NISAに移す予定ということもあり、2027年までの投資額を大きくしています。そのため最初2年は720万円の満額を、3-4年目は600万円、それ以降は360万円を目安に投資できればと考えています。
次の章で書きますが配当金は基本的に全額再投資予定です。配当金で新NISA枠を埋めるのはもったいないという方もいますが、3,600万円を5年で投資できる資金力がない方は増配株に投資をして、配当金をサラリーマン中は新NISAで再投資する。サイドfire後は生活資金にするのは良い戦略だと思っています。最後にこの計画はハードルが高いので見直しは株価の状況を見ながら毎年行ないます。
■ 新NISAから年間配当金100-120万円
目標の最大配当金120万円は2,400万円から年利5%で配当金をもらうという計算になります。これは2024年に一括で2,400万円配当利回り3.8%の銘柄に投資をして6年間5%ずつ増配すると達成できる数字になっているので企業業績によるところも大きくなります。あまり配当利回りが高い銘柄に投資するのはリスクがあるので配当利回り3.5%程度を目安として連続増配、または累進配当銘柄に投資する予定です。米国株は3%程度、日本株は4%程度の利回りになるように銘柄を選定する予定です。新NISAでの各年ので投資額イメージにある予想配当は増配しなかった場合に米国株3%、日本株4%で得られる配当金を示しています。下の記事で2023年5月の時点で投資を検討している日本高配当銘柄と現在投資している米国株を紹介しているので気になる方は参考にしてみてください。
新NISAまとめ
- 2030年までに新NISA満額3,600万円を埋める
- インデックス投資に1,200万円、高配当投資に2,400万円
- インデックス投資→資産があるという精神的な安心感、高配当株投資→生活資金、暴落時の精神安定剤
- 2030年に年間100-120万円
2024年の方針
こちらは2030年までの目標からピックアップした内容となります。●ではS&P500連動の投資信託に月10万円、全世界連動の投資信託につき10万円を投資予定です。成長投資枠480万円では日本高配当株への一括投資を予定しています。損益通算が利用できるので配当金の税率が新NISAより安くなる可能性が高いと考え、日本株への投資を優先します。具体的に検討している日本株の銘柄は以下の記事になります。
また、2025年に向けて1人分の成長投資額240万円の貯蓄するのが目標です。
- 投資上限の720万円を投資
- S&P500連動、全世界株の投資信託に月20万円投資
- 1月に成長投資枠480万円を一括投資(夫婦二人分)
- 240万円の貯蓄
現在の状況
現在の資産状況
この記事を書いてる5/8現在の金融資産は以下のようになります。その中で新NISAに投資する(移す)のは現金と特定口座で運用している外国、日本株になります。ただ現在は生活防衛資金として150万円貯めておこうと考えていた現金も78万円程しかありません。投資信託はNISAと確定拠出年金となっています。NISAはすでに非課税なので新NISAへの移行は考えていません。また、確定拠出年金は特別な場合を除いて引き出せないので新NISAへの移行はできません。特定口座で運用している投資信託は5万円程度になっていて現金もあまりないため、結論新NISAの資金が十分ではありません。
資産アセット | 現金 | 投資信託 | 米国株 | 日本株 |
資産額 (万円) | 78.1 | 326.0 | 355.4 | 56.5 |
損益通算を考慮して、米国株はそのまま保有
2021年に投資を始めた私は、リスクの取り方がわかっておらず、2022年に30万円程狼狽売りをしたマイナスがあります。そのため、損益通算ができるので急いで新NISAに移す必要はありません。新NISAでは必ず外国税10%が取られてしまいますが、損益通算を利用すれば税率が10%以下になる可能性が高いと考えています。損益通算と外国税額控除についての考えや今回注意した点を記事にまとめていますので少々お待ちください。
2023年の目標
現在の状況から新NISAに投資できる資金をまとめると70万円となりました。
- 現在の日本株投資を新NISAに移行→55万円
- 特定口座で運用している投資信託 →5万円
- 今年の配当金 →10万円
来年2024年は月20万円の積立て含め300万円程を新NISAへの投資を目標に考えているので新NISA年間枠の720万円を埋めるためには2023年12月までに
- 720-370=350万
貯める必要があります。育休中の給付金(4-6月)や自社株の売却、出産時の立替金と今年のボーナスを全額貯金すれば280万円程度になると想定されます。目標の350万円まではさらに2023年後半6ヶ月で
- 70万円=12万円/月
を貯める必要があります。これが達成できれば2023年の目標「金融資産1,000万円、配当金年12万円」も達成できるので2023年12月31日までに350万円の貯金を目標に生活します。
- 新NISAに投資できる資金は70万円程度のみ
- 米国・日本株は売却、再投資が可能
- 損益通算ができるので米国株の売却を急ぐ必要はない
- 2023年5月以降(12月まで)に350万円追加で貯蓄が目標
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事では現在の状況を踏まえた目標と新NISAの投資方針の概略を書かせていただきました。この目標の達成状況を3ヶ月に1回記事にしますので参考にしていただければと思います。また2025年以降、具体的に投資を検討している米国株の銘柄について記事にしますのでアップしましたらお読みいただければと思います。