はじめに
FIREを目指すためには、まず固定費の見直しが必要です。特に大きな割合を占める家賃を抑えることは、節約の鍵となります。ベッドタウンへの引越しで家賃を下げる方法もありますが、外出するたびに交通費がかかる点は悩ましいところです。今回は、外食やカフェが日常の楽しみでありながらサイドFIREを目指す私が、支出や時間の面から「都会」と「ベッドタウン」どちらの生活がより節約につながるかを検討してみました。引越しを検討中の方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
- 外出が多い方はベッドタウンに住むべきか、都会に住むべきか
- 交通費の概算方法
- 移動時間のポイ活
ベッドタウンと都会の支出比較
支出の比較条件
ベッドタウンと都会で比較する支出
ここでは一般的なベッドタウンの意味ではなく、ベッドタウンをカフェや外食をするために電車で移動する必要がある場所、都会を電車で移動する必要がない場所と定義します。もちろんベッドタウンでにもカフェもありますし、都会でも移動することはあると思いますが、簡略化するためにこのように定義します。そのため、この記事では
- 都会に住んだ際の家賃のアップ額とベッドタウンに住んだ際の交通費
を比較します。
交通費と移動時間
交通費は東京、神奈川を走るJRを基準に移動時間は電車移動の時間のみで徒歩や待ち時間は考慮しない。時間は時給1,000円と仮定して比較する。
友人との約束は含めない
どこに住んでいても場所は選べないので今回の検証には含めていません。あくまで自分の意思で移動した場合をカウントしています。
私の引越しの例で計算
都会の家賃
ベッドタウンから都会に引越したため、築年数と部屋の広さはだいたい同じで家賃は
- 9.9万→12.3万
と2.4万円アップしました。
ベッドタウンに住んでいた際の交通費
妻と赤ちゃんと3人暮らしの私は2023年4月のプライベートの移動を以下のようにまとめました。この表から片道の交通費が150-200円の場所に月6回移動していることがわかります。蛇足ですが、これは私の好きなコーヒ屋さんとケーキ屋さんがこの距離にあるためです。交通費と移動時間をそれぞれ計算すると支出は約8,200円、移動時間は約9時間となります。
片道代金 (円) | 往復代金 (円) | 往復移動時間 (分) | 利用回数 (/月) |
---|---|---|---|
0-150 | -300 | 10 | 2 |
150-200 | 300-400 | 20 | 6 |
200-300 | 400-600 | 40 | 3 |
300-400 | 600-800 | 60 | 3 |
400-500 | 800-1,000 | 80 | 1 |
500-600 | 1,000-1,200 | 100 | 0 |
私の場合、都会に住んだ方が節約になる
都会に住んだ場合は家賃2.4万円/月のアップ、対してベッドタウンに住んだ場合の交通費は1ヶ月1人分で約8,200円、時間にして約9時間となります。時給1,000円と仮定して計算すると1ヶ月の交通費(時間を含む)は約1.72万円となります。これが妻と私の2人分になるので交通費(時間を含む)は約3.4万円と想定できます。このため
- 家賃<交通費+移動時間
となり、外食好きは都会に住んだ方が節約になると言えます。この記事を作り、交通費を列挙していくと住んでいる駅に
- 好きなケーキ屋さんやコーヒー屋さん、定食屋さんがある
- 美容室がある
という2点が交通費に大きく影響すると考えます。また、片道の交通費が400円を超える移動が発生している場合は移動した目的が別の場所でできないか検討するべきだと思います。私の場合これが美容室に行く交通費でした。交通費に1,000円近くかかる移動を繰り返すのは資産形成が遅くなる原因となります
- 私の場合都会に住んだ方が支出が抑えられる。交通費を書き出すと以下の2点が重要
- 好きなケーキ屋さんやコーヒー屋さん、定食屋さんがある
- 美容室がある
交通費と時間の目安(家賃との比較用)
先ほどは私の4月という具体例で説明しました。ただ、私は0歳の娘がいるため行動範囲が狭くなっています。この章では読んでいただいているみなさんも簡単に概算が把握できるような表を作成します。よく外食に行く駅に月何回行くかという視点で見ていただければと思います。例えば、よく行く駅の片道の交通費が300-400円の場合、下の表から1回の時間を含む交通費は1,800円となります。この場所に週4回行く場合は月に7,200円かかると試算できます。そのためこの例で言えば家賃アップが7,200円以下であれば、よく行く駅に住んだ方が良いと考えられます。
片道代金 (円) | 往復移動時間 (分) | 往復移動時間 (円) | 交通費+時間(円) |
---|---|---|---|
0-150 | 10 | 166 | 466 |
150-200 | 20 | 333 | 733 |
200-300 | 40 | 666 | 1,266 |
300-400 | 60 | 1,000 | 1,800 |
400-500 | 80 | 1,333 | 2,333 |
500-600 | 100 | 1,666 | 2,866 |
この表で1ヶ月の交通費を把握して、家賃と比較して住む場所を決めることで支出が最適化できる
【おまけ】移動時間でポイ活
この記事では、ベッドタウンと都会の支出の比較をしました。交通費を考えると都会に住んだ方が良い場合もあると紹介しましたが、以下の記事で移動時間をポイ活時間にできるアプリを紹介しています。私はこのアプリで月300-600円程度収入を得て、ポイント投資をしています。30秒ほどのCMを見るのが面倒ですが、CMを見る以外にすることはないので移動時間を無駄にしたくない方におすすめです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。今年都会に引越したのでその際に支出について考えたことをまとめました。本論でも少し触れていますが、交通費を書き出すと新しく支出を削減できる部分が見えてくると思います。
引越しを考えているけどまだ、場所を決めきれないという方の参考になれば嬉しいです。また、実際に引越し先を探す際は賃貸の初期費用を安くする方法をこちらの記事でまとめていますのでこちらも参考にしていただければと思います。