
はじめに
「家賃を下げたいけど、住環境の満足度は落としたくない…」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
私自身も、子育て中の家族3人暮らしで、節約と快適な生活の両立に悩んでいました。しかし、立地や築年数の工夫によって、月1.5万円の家賃削減に成功。しかも住み心地には満足しています。
本記事では、引越しを4回以上経験した私が実践した「固定費である家賃の削減術」を具体的にご紹介。家計を圧迫せず、資産形成を加速させたい方にとって、大きなヒントになる内容です。
- 家賃をみなすべき理由
- 満足度を下げずに家賃を下げる3つの方法
- 家賃の値下げをする際の3つのポイント
固定費の削減は家賃を見直そう

家賃の節約が一番効果がある
固定費の見直しは、FIRE(経済的自立・早期リタイア)への第一歩です。なぜなら、一度最適化すれば、その節約効果が毎月自動的に続くからです。
下は私のある月の家計簿ですが、ご覧の通り「家賃」が支出の中でも大きな割合を占めています。だからこそ、固定費の中でも家賃を見直すことが最もインパクトのある節約手段なのです。
支出項目 | 割合(%) |
家賃 | 32 |
食費 | 25 |
水道・光熱費 | 6 |
日用品 | 5 |
通信費 | 4 |
保険費 | 1 |
その他 | 27 |
実際、私は昨年の引越しで月1.5万円の家賃削減に成功しました。しかし、ただ安い物件を選ぶだけでは生活の満足度が下がってしまい、本末転倒です。
この記事では「満足度を保ちながら家賃を抑える」ために、私が引越しの際に意識した具体的なポイントを紹介していきます。
サイドFIREを目指すなら家賃は「手取りの20%」
一般的に家賃は手取りの30%が目安とされていますが、サイドFIREを目指すなら、収入の20%以内に収めるのが理想です。共働きの場合でも1人分の収入の20%で設定することで、育休や片働き期間でも家計が安定します。
節約した10%をインデックス投資に回して資産形成を加速しましょう。
- 1番支出の大きい、家賃の節約に取り組むべき
- 家賃は手取りの20%程度に
- 共働きの場合でも1人分の収入の20%で設定することで、育休や片働き期間でも家計が安定
家賃を下げても満足度を落とさない3つの工夫

ここでは、私が実際に月1.5万円家賃を下げた3つの工夫を解説します。参考になると思いますので最後までご覧ください。
① 駅の利便性は少し妥協、でも徒歩時間は短縮
急行停車駅ではなく、その1〜2駅隣の各駅停車駅を選ぶことで、家賃を抑えることができます。 しかも、徒歩時間を5分ほど短くできる物件を選べば、通勤や買い物のストレスも軽減。 「電車の乗車時間が少し増えても、家の最寄り駅からの移動が楽になる」ことで、体感としての利便性はむしろ向上します。
駅までの距離が近くても信号があると意外と時間がかかるので、注意してください。
② リフォーム済みの築古物件で新築並みの快適さ
築20〜30年でも、水回りや床・壁のリフォームがされていれば、室内は新築同様の快適さを得られます。 新築にこだわると家賃が高くなりますが、リフォーム済みの築古物件はコスパ最強。 見た目も使い勝手も良好で、費用を抑えつつ満足度をキープできます。
③ “無駄なスペース”に家賃を払わない
「廊下が長すぎる」「使い道のない凹んだスペースがある」など、面積の割に活用できない空間は意外と多いもの。 同じ50㎡の物件でも、間取りによって実質使える面積が大きく変わります。 内見時には梁の出っ張りや家具の配置のしやすさもチェック。 “住める広さ”に対して家賃を払う意識を持つことが大切です。
同様の理由で廊下の必要性も考えておいてください。廊下には部屋の音を遮る効果やスペースを区切る役割があります。ただ、この役割が必要ない場合は大きな無駄なスペースになります。以前の家には長さ5m×幅1m程度の廊下がありましたが、今の家には廊下がないのでそれだけで5m2ほどのスペースが増えたことになります。
家賃の値下げ・フリーレント交渉を成功させる3つのポイント

以下の3つのポイントを押さえることで、現実的に家賃や初期費用を下げることができます。私は家賃が3,000円程違う2つの賃貸で迷っていることを伝えることで、高い家賃を2,000円下げてもらうことができました。
価格交渉するのではなく、決めた物件のみで交渉するようにしてください。あまり値下げの話ばかりすると営業の方もいざという時に対応してくれなくなってしまいます。
① 閑散期に交渉する
引越しの少ない5〜8月などの閑散期は、オーナー側も空室を避けたいため交渉に応じやすい傾向があります。
② 類似物件の価格を提示して交渉材料に
近隣エリアや同じマンション内の物件の家賃を比較し、相場感を伝えることで、説得力を増します。実際に次の2つのように8万円(希望の家賃)と8.2万円(希望の快適さ)の家賃の物件で「8.2万円の物件が8万円なら即決なんですけどね」と迷っていることを伝えると8.2万円の家賃を下げてもらえるかもしれません。
③ 初期費用の代替提案を活用する
家賃の直接的な値引きが難しい場合は、フリーレント(初月無料)や礼金・管理費の交渉をしてみましょう。 「礼金を半額にできますか?または管理費を1,000円引いてもらえますか?」というように2択で提案すると、受け入れてもらいやすくなります。
終わりに|家賃の見直しで未来の資産形成を加速しよう
家賃は固定費の中でも最も大きな支出項目です。しかし、立地・築年数・交渉術をうまく活用することで、生活の満足度を下げずに1.5万円の削減も可能です。削減できた分を投資や貯金に回すことで、サイドFIREや早期の資産形成にもつながります。まずはSUUMOやHOME’Sで条件を変えて検索してみることから始めてみませんか?
初期費用や引越し業者を選ぶ際の節約方法は以下の記事で紹介しているので、良い物件が見つかった方はこちらも参考にしてください。

私が実践する他の固定費や変動費も紹介しています。興味がある方はぜひ以下をご覧ください。
