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2,000万円がくれた余裕|暮らしを見直した30代の決断
私たち「とん家」は、2030年に資産4,000万円の達成を目標に、日々資産形成に取り組んでいる30代・3人家族(私・妻・2歳の娘)です。現在は夫婦共働きで暮らしてきましたが、先日、私は会社員を退職するという大きな決断をしました。
この退職を後押ししたのが、資産が2,000万円に到達したという事実です。もちろん、2,000万円あったからといって急に生活が豪華になるわけではありません。しかし、この金額は「生活の自由度を上げる節目」として、十分なインパクトを持っていました。
2,000万円はあくまで通過点。最終ゴールである4,000万円にはまだ道半ばです。それでも、「お金がある=選択肢がある」という感覚を、初めて実感できたのがこのラインでした。
この記事では、資産2,000万円に到達して感じた変化や価値観の変化、そしてなぜ退職という選択に至ったのか、その背景と今後の生活設計についてリアルな視点でお伝えします。
※投資内容やポートフォリオが気になる方は、以下のリンクをご覧ください。

- 資産2,000万円の世帯の割合
- 資産2,000万円を達成して感じた4つのこと
- 2030年に資産4,000万円を目指していたとん家が資産2,000万円で退職を決意した3つの理由
資産2,000万円の世帯の割合は?

「老後資金として2,000万円必要」と言われることがありますが、実際にその金額を保有している世帯は、どのくらいいるのでしょうか?
金融資産2,000万円以上を保有している世帯の割合は、全体では約16.1%。つまり、6世帯に1世帯が保有している水準ですが、その内訳を詳しく見ると、世帯構成や年代によって大きな違いがあることがわかります。
年代別・世帯構成別の保有率一覧
以下の表このデータから見えてくるのは、30代で2,000万円以上を保有している世帯は非常に少ないということです。
単身世帯では2.6%、二人以上世帯でも5.3%と、20人中1人前後の水準。だからこそ、この金額に到達したこと自体が大きな節目であり、退職やライフスタイルの見直しを考えるきっかけになりうるのです。は、単身世帯と二人以上世帯に分けた、年代別の2,000万円以上保有率です。
年代 | 単身世帯(%) | 二人以上世帯(%) |
---|---|---|
20代 | 0.9% | 2.6% |
30代 | 2.6% | 5.3% |
40代 | 6.1% | 9.6% |
50代 | 11.2% | 18.2% |
60代 | 21.4% | 28.4% |
70代 | 26.8% | 33.5% |
「お金の健康診断メディア」掲載記事(引用元)のデータをもとに作成
どうやって2,000万円を貯めた?|わが家の資産形成の全体像

2,000万円という金額を貯めるまでに、私たちが取り組んできたことは「特別な裏技」ではなく、地道な節約と継続的な投資の積み重ねです。
わが家では、共働きで収入を安定させつつ、以下のような方針で資産を築いてきました。
- 家賃や通信費を見直した“満足度を下げない節約”
- 毎月20万円をインデックス投資で積立(新NISA活用)
- 高配当ETFを組み合わせて、将来の生活費に備える構成
ただし、この記事では詳しく触れきれないため、具体的な方法については以下の2つのまとめ記事をご覧ください。
- 節約の全体像を知りたい方はこちら→ 【固定費の見直し術】FIREを目指すわが家の節約ステップまとめ
- 投資戦略の詳細を知りたい方はこちら→ 【2025年4月の資産公開】高配当・インデックス投資のNISA活用戦略
2,000万円がもたらした心の余裕と、退職という選択肢

「2,000万円では経済的自由には足りない」とよく言われますが、それでも人生を変えるには十分な金額でした。
この章では、実際に2,000万円を貯めて感じた「心境の変化」や「行動の変化」について、4つのポイントに分けてお伝えします。
1. 資産がくれた“選べる自由”と退職の決断
2,000万円があったからこそ、「とりあえず生活費を稼がなければ…」という焦りが和らぎました。
その結果、「今の働き方を見直してみよう」「もっと自分に合った生活をしたい」といった気持ちに素直に向き合えるようになりました。
私が退職を決められたのは、まさにこの“心の余裕”があったからです。
1,000万円の頃は「資産が3桁万円になるのが怖い」と感じていましたが、2,000万円あれば「もししばらく無収入でも、当面は大丈夫」と思えるようになりました。
2. 資産形成が優先でも、“使う”ことを選べるように
2,000万円を持っていると、急な出費にも冷静に対応できます。家電の故障や車の修理などが起きても、家計が揺らぐ心配は少なくなりました。
結果として、「すべて節約優先」だった考え方から、「時にはお金を使って心を満たす」という選択もできるように。
以前は大好きなカフェすら我慢していた時期がありましたが、今では「この時間が大切」と感じられるようになりました。
冷暖房のつけっぱなしも、そこまで神経質にならなくなったのは、ちょっとした変化です(笑)
3. 仕事のプレッシャーが減る…とは限らない
資産があることで「もし仕事を失ってもすぐ困ることはない」という安心感は確かにあります。
ただし、仕事そのもののプレッシャー(納期、成果、対人関係)は資産の有無とはあまり関係がないとも感じました。
精神的にラクになるのは、「辞める選択肢がある」こと。ですが、働いている限り、業務の責任から完全に解放されるわけではありません。
4. 老後資金の“最低ライン”はクリア。次は「ゆとり」のための準備へ
金融庁がかつて発表した「老後2,000万円問題」の通り、年金だけでは老後の生活費が不足する家庭は少なくありません。
実際、月額23.4万円前後の生活が最低ラインとされており、2,000万円あればそれに対応できるという見方もあります。
一方で、公益財団法人 生命保険文化センターの調査では、“ゆとりある老後”には月額37万9,000円が必要という結果も示されています(※)。
つまり、2,000万円は「最低限の備え」としては心強いけれど、ゆとりを求めるなら今後の資産形成も不可欠です。
わが家としては、2,000万円到達を通過点と位置づけ、これからは「教育費」と「老後のゆとり」を両立できる形で資産を積み上げていく予定です。この章のあとは、「なぜ今退職を決意したのか」について、より踏み込んでお話します。
※出典:公益財団法人 生命保険文化センター「ゆとりある老後生活費」
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1141.html。
退職を決意した4つの理由|暮らしを見直すタイミングは“今”だった

資産2,000万円を通過点に、私は退職という選択をしました。それは単なる「仕事の辞め時」ではなく、「家族との時間」と「これからの人生」を見つめ直した結果です。
ここでは、私が退職を決断した4つの理由についてお伝えします。
1. 人生は一度きり。今が新しい挑戦のラストチャンス
現在の職場は、待遇も働き方も悪くありません。ただ、「この働き方を定年まで続けて、本当に100点だと言えるだろうか?」と考えたとき、はっきりとYESとは言えませんでした。
理由はシンプルで、「まだ挑戦していないことが多すぎる」と感じたからです。
そしてその挑戦を始めるなら、娘が小学校に入る前の“今”が最後のタイミングだと思いました。
子どもが小学生になれば、生活圏や人間関係が固定され、引っ越しや働き方の大きな変化は難しくなっていきます。
だからこそ、「今の仕事ありきの人生」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」から逆算して仕事を選ぶ——そのために一度退職することを決めました。
2. 娘と過ごせる“今だけの時間”を逃したくなかった
現在、私は片道約2時間かけて通勤しており、夜間や休日の仕事も少なくありません。共働きで子育てをしていると、娘の体調不良や突発的な対応も多く、仕事と家庭の両立にストレスを感じることが増えていました。
その中で、「娘が小さい“今”こそ、家族との時間を最優先にしたい」という気持ちが強くなっていきました。
中学生になれば、子どもは自然と親と過ごす時間が減っていきます。だからこそ、今この瞬間に資産形成だけを追い求めるのではなく、「家族で過ごすかけがえのない時間」を最優先にする生活を選ぶことにしました。
3. 働き続けても「自由」は手に入らないと感じた
ここ数年、私は毎年のように「今年が一番忙しかったな…」と思いながら年末を迎えてきました。
この傾向は今後も続くと感じており、会社に残る限り、仕事量が減ることはまずないと予想しています。
このまま時間に追われる働き方を続けていても、“自由な時間”は得られない。そう確信するようになりました。
サイドFIREを目指している私にとって、「自由な時間を持つこと」は資産形成と同じくらい大切な目標です。
そのためには、ただ忙しさに流されて働くのではなく、自分で働き方をコントロールできる力を身につける必要がある。そう考えて、退職という選択に踏み切りました。
4. 生活から考えた選択|理想の暮らしを求めて移住へ
私たち家族が描いている理想の暮らしは、「広い家で、お気に入りの家具や照明に囲まれて、ゆったりと過ごす時間を楽しむこと」。
そしてそれは、今の生活圏である東京・神奈川では、どうしても実現が難しいと感じていました。
首都圏は家賃も物価も高く、教育費もかさみます。たとえ今の会社での収入が良くても、日々の支出に追われてしまい、「心のゆとり」や「空間のゆとり」は得られません。
そこで、生活の豊かさとコストのバランスを見直し、地方移住を視野に入れました。
移住先として検討しているのが仙台です。理由は、都市機能が整っている一方で生活費が抑えられること、子育て環境としても自然との距離が近く、バランスが良いと感じたからです。
地方移住については、東京と仙台の生活費・教育費を比較した記事もありますので、関心のある方はぜひご覧ください。
地方移住はFIREに近づく?東京vs仙台の生活費・教育費を徹底比較
おわりに|2,000万円は通過点。“暮らしを選べる力”が人生を変えた

資産2,000万円は、経済的自由をすべて叶える金額ではありません。
それでも私にとっては、「退職」という大きな選択を現実のものにしてくれた、十分すぎる後押しでした。
- 今の働き方が、心から納得できるものではなかった
- 娘と過ごせる限られた時間を、何より大切にしたいと思った
- このままでは、時間的な自由は手に入らないと感じた
こうした思いを一つひとつ見つめ直し、会社員を辞めるという決断に至りました。これからの人生は、働き方も暮らし方も「生活」を軸に再構築していきます。
最終的には、配当金+少しの労働で生きる“サイドFIRE”の実現を目指し、新しい挑戦を始めたところです。
この記事をここまで読んでくださったあなたも、「今の働き方やお金との向き合い方を見直したい」と思っているかもしれません。
でも焦る必要はありません。
私たちも、日々の節約や自動積立など、小さな積み重ねから始めてきました。まずは、資産形成の一歩を踏み出すことが、未来の選択肢を広げる第一歩です。
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