はじめに
政府が父親の育休を推進していますが、実際に育休を取っている方は少ないのではないでしょうか。
4ヶ月育休を取った私が実際の1日の流れや育休を取った方が良い3つのメリットと注意点を伝えたいと思います。育休を取るか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
もちろん、父親が育休を取れば妻の助けになります。この理由だけで育休を取る十分な理由だと思います。ただ今回はそれだけでなく、仕事や今後の人生にも生きることで私が感じたメリットを書かせていただきます。
- 父親が育休をとるメリットと注意点
- 父親が育休をとって実際に感じたこと
- 育休中の過ごし方
育休中の1日の過ごし方
妻と2人で取った育休と交代で取った育休がある
私はまず、新設されたパパ育休を利用して4週間の育休を取りました。その後、妻が仕事復帰してから娘の保育園が始まるまでの期間に通常の育休で3ヶ月、合わせて4ヶ月育休を取りました。最後の1ヶ月は慣らし保育期間だったので大きく、
- 妻と一緒に取った育休(娘0ヶ月から1ヶ月)
- 娘と2人で過ごしていた2ヶ月(娘4-6ヶ月)
- 慣らし保育期間1ヶ月(6-7ヶ月)
に分けられます。5ヶ月くらいからは離乳食が始まるので少し家事が増えます。保育園の先生と食べた物や食材の固さなどを共有しながら作っていました。
この章では前提となるそれぞれの期間の1日の流れを書かせていただきます。
妻と一緒に取った育休(娘0ヶ月から1ヶ月)
- 3時間置きにミルクと寝かしつけ
- 3時間の間に家事 ※妻の実家にお世話になったので家事は一部
娘と2人で過ごしていた2ヶ月(娘4-6ヶ月)
- 4時にミルクと寝かしつけ
- 7時に起床後、1時間30分程度一緒に遊ぶ1&昼寝30分から2時間の繰り返し
- 4時間置きにミルク
- 19時にお風呂、その後ミルクを飲み、20時前後に就寝
- 5ヶ月から10時に離乳食(1回食)を開始
慣らし保育期間1ヶ月(6-7ヶ月)
- 6時にミルクと寝かしつけ
- 8時30分に起床後、9時に保育園に登園
- 16時30分まで慣らし保育 ※1時間保育から2日毎に1時間程度保育時間を伸ばす
- 18時にミルク
- 19時にお風呂に入り、ミルクを飲み、20時頃に就寝
- 離乳食は2回食(10時と14時)
- 家事をする時間と自由時間は赤ちゃんが寝ている時間
- 赤ちゃんが寝ている時間は一定ではない
パパが育休を取る3つのメリット
物事の優先順位を考えるようになる
スケジュールを見て分かる通り、30分から2時間程度の赤ちゃんが寝ている時間が家事をする時間と自由時間です。
ここで、優先順位を間違えると上手くいくことも上手くいかなくなります。例えば、哺乳瓶を洗い忘れた時に空腹になった赤ちゃんが起きると、ミルクがすぐに飲めない赤ちゃんは泣いてしまいます。そうなると哺乳瓶を洗いながら赤ちゃんが泣き止むようにあやすという難題になります。
育休期間に例のように仕事でも優先順位を間違えて、仕事を複雑にしてしまっていることがないか考えるきっかけになりました。
対策としてメモ帳にやることを書き出し、優先順位をつける習慣がつきました。書いて残しておくことで、忘れて考え直すという二度手間、三度手間を防ぐことができるので時間を有効活用できます。
仕事は生活の一部と再認識する
仕事が生活より優先順位が高くなっていないでしょうか。
- 仕事があるから家事ができない
- 仕事があるからこの辺りにしか住めない
- 仕事があるから~できない
といつの間にか仕事が生活より優先度が高くなっていると感じました。実際に仕事から離れると仕事は私がいなくても進んでいきます。ただ、生活の主役は私です。私の生活が1番であり、その一つが仕事であるという考えをしっかり持ちたいと改めて思いました。
生活費を考えるとお金をもらえる仕事が必要です。生活費、お金でこの考えを守れないのであれば、お金を貯めて解決するべきです。この期間に仕事を辞めるかは別としてFIREのFI、つまり経済的自由がやはり必要だと感じました。
幸せや幸運は人が運んできてくれると再認識する
この記事を読んでいる方はおそらくご存知の両学長が幸運は人が運んでくるとお話していましたが、育休中はこのことを実感する期間でした。
まず、会社の同僚は私の業務も嫌な顔せず休んでいる間受け持ってくれました。また、赤ちゃんを可愛がりに家の近くまできてくれました。近所の方は散歩していると娘を可愛がってくれます、わたしの話し相手にもなってくれました。最後に保育園の先生は何でも育児の相談にのってくれます。育児期間はずっと色んな方に支えられ、感謝する毎日でした。
私も支えていただい方に恩返しをする。この関係が続くことでお互いが幸せになり、人生が豊かになっていくと感じました。実際に私は
- 新しい趣味を見つけた
- カフェのお料理をいただいた
- 近所の方と年賀状のやり取りの約束をした
- おこづかいをいただいた
幸運なことがたくさんありました。見返りを求めているわけではありませんが、今後も感謝と恩返しを忘れずに過ごしたいと思う出来事でした。
- 育休中は視点が変わり、新しい発見がある
- 忘れていたことを再認識するきっかけになる
- 人に支えられていることを再認識する
【注意点】育休期間+1ヶ月の現金を貯めておこう
育休期間は収入が0になると思って計画を立てましょう。手当は2ヶ月に1回振り込まれると思っていたのですが、3ヶ月程度の育休だと終わる頃に一括で申請でした。
また、社会保険料は前月の給与で計算されています。そのため、育休の最初の月に社会保険料が引かれ、給与がマイナスになります。私は3ヶ月分の定期代の返納もしたので、初めて給料日に会社に5万円程支払いました。
社会保険料の支払い方法は会社によって異なります。実際に妻は産休前の最後の月に産休時の社会保険料を支払っていた記憶があります。いずれにしても予定にない出費は家計を狂わすのであらかじめ把握しておきましょう。
その他にも保育園の月謝や保育園の用意で支出が多くなるため、私の場合は育休期間+1ヶ月程度の現金が必要でした。1番驚いたのは保育園は毎日たくさん着替えるので想定以上に服を購入しました。
- 育休期間+1ヶ月程度の現金が必要
- 育休手当はないものと考えて準備する
- 産休・育休前に社会保険料の支払い方を確認しておく
終わりに
この記事では、父親が育休を取るメリットを今後の仕事や人生という観点から書かせていただきました。最初にも書きましたが父親が育休を取ることで妻の負担を大きく減らすことができ、それだけでもメリットなので育休は絶対取ることをオススメします。
会社での立場を気にして、育休を取ることを迷っている方がこの記事を読んで育休を取る決心をしてくだされば嬉しいです。
また、2022年10月時点での育休と給付金の制度を下の記事でまとめていますので、制度を知りたい方はぜひ読んでみてください。