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新NISAが始まってから「どの高配当ファンドを選べばいいのか?」と悩む方も多いと思います。この記事は、2025年時点の情報をもとに、2026年の新NISAを見据えてまとめた内容です。
対象はSBI日本高配当株式ファンド、Tracers日経高配当株50、iFreeNEXT日経連続増配株指数、アムンディ日本高配当(累進配当指数)、楽天・高配当株式(日本)の5本。 ベンチマークや信託報酬、分配方針、利回りなどを整理し、それぞれの特徴を比較します。
あわせて、私自身の投資戦略──米国ETFを主力にしつつ、日本の高配当ファンドを「円建てキャッシュフロー補強」として組み込む方法──も紹介します。最終的に、累進配当指数を軸にする方向で検討中ですので、増配重視の投資スタイルに興味がある方はぜひ参考にしてください。
👉この記事でわかること
- 日本の高配当投資信託5本の特徴と比較(コスト・利回り・分配方針)
- 米国ETF+国内ファンドを組み合わせた配当戦略の実例
- 新NISAで日本高配当をどう位置づけるかの判断軸
- 増配・累進配当を重視する場合の候補ファンド
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日本高配当ファンドに投資する理由と戦略

米国ETFを中心に投資している方でも、「日本高配当ファンド」を組み合わせることで得られるメリットは少なくありません。為替リスクを避けて円建てで安定したキャッシュフローを確保できることはもちろん、指数や運用方針の違いからポートフォリオ全体の分散効果も期待できます。ここでは、なぜ国内ファンドを組み込むのか、そして筆者自身の投資戦略を紹介します。
米国ETFだけでは不十分?為替リスクと円建て配当の必要性
米国ETF(VYM・HDV・SCHDなど)は世界的に人気のある高配当銘柄で、長期の配当成長が魅力です。しかし、すべてをドル建てで持つと、為替相場の変動によって「受け取れる配当の実額」が大きく左右されてしまいます。
たとえば、同じ1,000ドルの配当でも、
- 1ドル=150円なら15万円
- 1ドル=120円なら12万円
と、為替の影響だけで数万円の差が生じます。個人的に長期投資を前提とすれば円安・円高は繰り返されるので投資機会の際には為替は考慮していません。ただ、生活費や将来のキャッシュフローを考えると円建てで安定して入る配当の存在は重要です。
その点、日本の高配当ファンドには、商社・銀行・インフラ関連など、国内で安定して配当を出し続けてきた企業が多く含まれています。米国ETFでは得られないこうした銘柄に投資することで、円建ての配当収入を確保しつつ、国の違いによる収益源の分散にもつながります。結果として、ポートフォリオ全体の安定感を高められるのが、日本高配当ファンドを組み込む大きなメリットです。
とん家の高配当戦略
新NISAの成長投資枠では、米国ETFを主力にしつつ、日本の高配当ファンドを「円建て配当の安定源」として組み込むことを考えています。
具体的には、日経高配当50指数に連動するTracers日経高配当株50に400万円を投資して日本高配当ファンドの主力とし、さらにお試し枠として400万円を確保しています。現状は
- SBI日本高配当
- 野村2529(株主還元70)
に約150万円を投じていますが、残りの枠については候補を探している段階です。
カテゴリ | 目標額(円) | 内容・意図 |
---|---|---|
body🇺🇸 米国ETF主力 | 1,200万 | VYM・HDV・SBI-SCHDに各400万円ずつ投資。配当成長・利回り・円建てアクセスのバランスを重視した“主力3本柱” |
🇯🇵 国内ETF主力 | 400万 | 1489、tracers日経高配当を中心に、為替リスクを避けつつ円建て配当を安定的に受け取る設計 |
🇯🇵 お試し枠 (国内) | 400万 | NEXT FUNDS 野村株主還元70(2529)、SBI日本高配当に日本株の分散として保有。現在は、アムンディ高配当(累進配当指数)に興味 |
🌍 お試し枠 (海外) | 400万 | 欧州・新興国を検討中。地域・通貨分散を進め、米国偏重を緩和する目的 |
このように「米国ETF=堅実な成長による配当」「日本高配当=国内企業の底力による円建て配当」を組み合わせることで、安定的な配当収入を狙いやすくなると考えています。具体的な比較表は記事後半にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
新NISAでの日本高配当活用イメージ(銘柄選定の基準)
お試し枠として考えている400万円は、条件をしっかり決めて銘柄を選ぶつもりです。目安は次の2点です。
- 信託報酬:0.2%以下(高くても0.3%まで)
- 配当利回り:3.0%以上(低くても2.5%程度)
信託報酬を抑えるのは、長期投資では「コスト差がリターン差」に直結するからです。特に高配当ファンドは分配金を目的にするため、信託報酬が高いと配当の手取りが減ってしまいます。
一方で、配当利回りは「最低限の収益源」として意識しています。3%以上を目安にするのは、インフレを考慮しても一定のリターンを確保するためです。高すぎる利回りの場合は「無理に配当を出している=減配リスクが高い」と考えられるため、減配リスクを個別に確認することが必要だと思っています。個人的には利回りは2.5%~3.5%程度を現実的な水準としています。
この基準をもとに次の章で候補ファンドを比較し、自分の投資スタイルに合った「お試し枠」を組み込んでいく予定です。
日本高配当「投資信託」を徹底比較|新NISA対応ファンドを中心に
日本の高配当ファンドは、指数や運用方針の違いによって「利回り」「安定性」「成長性」が大きく変わります。ここでは、SBI証券の新NISA成長投資枠で購入できる人気ファンドを含め、累進配当指数や楽天版SCHDとも呼ばれる話題のファンドまで含めて比較しました。
対象ファンドと選定理由
今回比較するのは以下の5本です。
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(安定した分配実績)
- Tracers日経高配当株50インデックス(低コスト&日経高配当50連動)
- iFreeNEXT日経連続増配株指数(増配余地にフォーカス)
- アムンディ日本・高配当株(累進配当を重視)
- 楽天・高配当株式・日本(日本版SCHDとして注目)
上3本は、SBI証券の新NISA成長投資枠で投資可能かつ「信託報酬0.55%以下・配当利回り1%以上」という条件でヒットしたものです。アムンディ日本・高配当株は2025年11月に初の分配予定ですが、累進配当指数をベンチマークとするユニークな存在です。楽天・高配当株式・日本はSBIでは購入できませんが、「SCHDと同じ基準」で選定される点から話題性が高く、比較に加えました。
それぞれ異なる視点で銘柄を選んでおり、安定性・コスト・増配期待・指数の特徴が比較のポイントになります。
ベンチマーク・コスト・利回り・騰落率の比較表
それぞれのファンドを ベンチマーク(連動指数)・信託報酬・決算月・直近分配利回り・騰落率 で整理しました。数値を横並びにすることで、ファンドごとの特徴と強み・弱みが一目で確認できます。
ファンド名 | ベンチマーク/参照指数 | 信託報酬 税込(%) | 決算 /分配月 | 直近分配利回り(参考値%) | 銘柄数 | 設定日 | 1年騰落率 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI 日本高配当株式 | アクティブ | 0.099 | 年4回1,4,7,10月 | 3.53 | 100 | 2023/ 12/12 | +22.08 |
Tracers 日経高配当株50 | 日経平均高配当株50 | 0.10725 | 奇数月 年6回 | 4.2 | 50 | 2024/ 1/31 | +3.26 |
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 日経連続増配株指数 | 0.275 | 年4回1,4,7,10月 | 2.0〜2.5 | 70 | 2023/ 11/22 | +7.6 |
アムンディ 日本・高配当株 | 日経累進高配当株指数 | 0.198 | 年2回 5・11月 | 指数利回4.07% 初回分配2025/11/20~ | 30 | 2025/ 4/18 | ― |
楽天・高配当 株式・日本 | ダウ・ジョーンズ日本配当100 | 0.297 | 年4回3,6,9,12月 | 3.2% (6月決算100円×4÷基準価額 | 75 | 2025/ 2/7 | ― |
この表から見えるのは、
- SBI日本高配当株式は「利回りの高さと長期成績」が魅力
- Tracers日経高配当株50は「低コスト×インデックス連動」の安定型
- iFreeNEXT日経連続増配株は「増配を軸にした成長型」
- アムンディ日本・高配当株は「累進配当指数」で今後の実績に期待
- 楽天・高配当株式・日本は「日本版SCHD」として今後注目
といった違いです。次の章では「どんな人にどのファンドが向いているか」を解説します。
どんな人にどのファンドが向いているか?

この章では「結論を先に知りたい」方向けに、おすすめのファンドをタイプ別にまとめています。詳細な数値や構成銘柄などを深掘りしたい方は、次の章をご覧ください。
直近の配当利回りを最大化したい人
「まずは直近の高い利回りを重視したい」という方には、SBI日本高配当株式やTracers日経高配当株50が候補です。いずれも3%以上の利回りが期待でき、特にTracersは低コストかつ信頼性の高い指数に連動しており、安定した運用を狙えます。
配当成長・増配を重視したい人
「目先の利回りより、長期での増配を重視したい」なら、iFreeNEXT日経連続増配株やアムンディ日本・高配当株(累進配当指数)に注目です。
- iFreeNEXTは、減配せず増配を続ける企業に絞り込む設計。直近の利回りは2.0〜2.5%と低めですが、長期の成長に期待できます。
- アムンディは、累進配当指数に基づき「減配しない」企業群を対象にするため安定感があり、直近利回りは約4%と水準も高めです。
「利回りもある程度確保したいならアムンディ」「将来の増配に賭けたいならiFreeNEXT」という棲み分けになります。なお、iFreeNEXTは信託報酬がやや高めなのが注意点です。
楽天ユーザーで円建て配当を安定させたい人
「米国ETF中心だと為替リスクが気になる」という方には、楽天・高配当株式・日本が選択肢になります。米国で人気のSCHDと同じ基準を採用しており、楽天証券ユーザーにとっては親和性が高いファンドです。ただし、運用実績がまだ浅いため、その点には注意が必要です。
次の章では、それぞれのファンドの指数の仕組みや構成銘柄・業種比率に注目しながら、さらに詳しく掘り下げていきます。
日本高配当の投資信託の特徴と評価
ここでは、5つの日本高配当ファンドについて 「指数や運用方針」→「上位銘柄」→「業種構成」 の順に整理します。指数の違いは各ファンドの性格を大きく左右し、最終的な配当利回りや安定性にも直結します。数字だけでなく「どんな企業群に投資しているか」を確認することが、自分の投資方針に合った商品を選ぶポイントになります。
各ファンドの指数・ベンチマーク比較
まずは、それぞれのファンドがどんな基準で銘柄を選んでいるのかを比較します。ここを見ると「利回り重視か?」「安定性重視か?」「分散をどこまで意識しているか?」といった性格の違いが明確にわかります。
ファンド名 | 参照指数 /ベンチマーク | 指数の選定基準のポイント |
---|---|---|
SBI日本高配当株式 | なし(アクティブ型、独自選定) | 利回りの高い日本株を独自に選定。指数に縛られない柔軟な組入れが可能。 |
Tracers 日経高配当株50 | 日経平均高配当株50 | 東証プライムの中から予想配当利回りの高い50銘柄を毎年選定。景気敏感株の比率が高い傾向。 |
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 日経連続増配株指数 | 過去実績として「減配せず、一定期間以上増配を続けている企業」に限定。利回りは低めだが安定感あり。 |
アムンディ日本・高配当株 | 日経累進高配当株指数 | 「減配しない」企業を選定基準に含む累進型。配当の安定性を重視。 |
楽天・高配当株式・日本 | ダウ・ジョーンズ日本配当100 | 財務の健全性・配当の持続可能性を重視するSCHD方式を日本株に適用。幅広いセクターに分散。 |
この表から見えるのは、
- 利回り重視の「高配当株50」と、安定性重視の「累進/連続増配」はコンセプトが対照的であること
- 楽天は米国SCHDの思想を日本株に移植した形で、他の指数より分散や財務健全性を強調していること
- SBIは唯一のアクティブ型で、指数に縛られず柔軟に運用できるのが差別化ポイント
になっていることです。
上位5銘柄の比較(2025年8月末時点)
次に、各ファンドの「顔ぶれ」を見ていきます。上位銘柄はそのファンドの性格を端的に表しており、金融株に寄っているのか、景気敏感株が多いのか、あるいはディフェンシブ株を重視しているのかが一目で分かります。
ファンド名 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
SBI日本高配当株式(アクティブ型) | ソフトバンク 3.69% | SBIホールディングス 3.28% | 三菱UFJフィナンシャルG 2.78% | TOYO TIRE 2.70% | 三井住友フィナンシャルG 2.48% |
Tracers 日経高配当株50(指数連動) | 本田技研工業 4.2% | 川崎汽船 4.0% | 武田薬品工業 3.7% | 日本郵船 3.7% | アステラス製薬 3.6% |
iFreeNEXT 日経連続増配株(増配重視) | アステラス製薬 5.2% | パンパシフィックHD 5.2% | 大和ハウス工業 4.9% | 富士フイルムHD 4.9% | KDDI 4.7% |
アムンディ 日本・高配当株(累進型) | SBIホールディングス 9.77% | ENEOS HD 7.86% | 三菱HCキャピタル 7.00% | アステラス製薬 6.94% | 三井住友トラストHD 6.58% |
楽天・高配当株式・日本(参照型) | 三井物産 4.0% | 住友電気工業 3.9% | ブリヂストン 3.9% | 本田技研工業 3.8% | トヨタ自動車 3.8% |
この表からわかる違いは
- 金融株への厚み:SBIとアムンディはSBIHDや三井住友トラストなど金融セクター比率が高く、「円建て配当の安定源」として位置づけられる。
- 集中度の違い:アムンディはSBIHDが約1割を占め、トップ銘柄への依存度が高い。一方でTracersや楽天は4%前後で均等分散されており、特定企業リスクを抑えている。
- 景気敏感株の存在感:Tracersは自動車・海運銘柄が上位に入り、景気に強く連動。楽天も商社や自動車株が多く、成長局面ではリターンを取りに行ける設計。
- 増配銘柄への注力:iFreeNEXTはKDDIや大和ハウスなど、安定した増配実績のある銘柄が上位。利回りは控えめだが「長期の伸び」を重視する投資家向け。
という4つです。
上位5業種の比較(2025年8月末時点)
最後に、業種別の構成を比較します。業種の偏りは「どんな局面で強いのか/弱いのか」を理解するカギになります。景気敏感セクターが厚いと上下動が大きくなり、ディフェンシブ比率が高いと安定感が増す傾向があります。
ファンド名 | 1位 (比率) | 2位 (比率) | 3位 (比率) | 4位 (比率) | 5位 (比率) |
---|---|---|---|---|---|
SBI日本高配当株式 | 銀行業 10.8% | 輸送用機器 8.2% | 電気機器 8.1% | 化学 7.9% | 卸売業 6.4% |
Tracers 日経高配当株50 | 輸送用機器 10.4% | 銀行業 8.5% | 海運業 7.7% | 鉄鋼 7.4% | 医薬品 7.3% |
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 化学 18.9% | 情報・通信 15.9% | 小売業 12.9% | 建設業 8.6% | 医薬品 6.9% |
アムンディ 日本・高配当株 | 医薬品 17.7% | 化学 14.1% | 証券・商品先物 9.8% | その他金融 9.3% | 石油・石炭製品 7.9% |
楽天・高配当株式・日本 | 卸売業 15.7% | 保険業 13.9% | 輸送用機器 11.5% | 機械 6.2% | 証券・商品先物 6.0% |
この表から各ファンドの特徴がわかります。
- SBI日本高配当株式は「銀行・輸送用機器・電気機器」でバランスを取りつつ、幅広い業種を分散。
- Tracersは「輸送用機器・海運・鉄鋼」といった景気敏感セクターに厚み。利回りは高めだが値動きは荒め。
- iFreeNEXTは「化学・通信・小売」といった内需・ディフェンシブ中心で、成長性と安定性を両立。
- アムンディは「医薬・化学・金融」が柱で、累進指数らしく守りと安定志向が強い。
- 楽天は「商社・保険・輸送用機器」の組み合わせで、日本の大型株をまんべんなく拾う形。SCHD型の思想が表れている。
SBI証券で「楽天SCHD型」を再現する方法

楽天・高配当株式・日本は「日本版SCHD」と呼ばれていますが、SBI証券では直接購入することができません。ただし、SCHDと同じ思想(財務健全性・配当持続性を重視) を持つファンドを組み合わせることで、実質的に近いポートフォリオを再現することが可能です。
ここではまず「思想面での共通点と違い」を整理した上で、実際にSBIで組める具体的なファンド例をご紹介します。
楽天・日本版SCHDと本家SCHDの共通点と違い
楽天の「高配当株式・日本」は、米国SCHDと同じく“安定配当・財務健全性を重視する思想” を採用しています。ただし、選定される銘柄や業種構成は日本市場特有の特徴があり、米国SCHDとは中身が大きく異なります。
観点 | SCHD(米国) | 楽天・高配当株式・日本 |
---|---|---|
ベンチマーク | ダウ・ジョーンズU.S.配当100 | ダウ・ジョーンズ日本配当100 |
選定基準 | 10年以上連続配当、財務健全性、配当成長 | 財務健全性、配当持続性、流動性 |
主な業種 | 金融、生活必需品、情報技術、通信 | 商社、輸送用機器、保険、卸売 |
銘柄例 | コカ・コーラ、JPモルガン、ベライゾン | 三井物産、トヨタ、住友電工 |
ポイント
- 共通:配当の安定性・健全な財務体質を重視する思想
- 相違:米国は生活必需品・IT・通信が厚いが、日本版は商社・自動車・保険など大型株が中心
👉 言い換えると、考え方はSCHD型でも、日本市場の業種構造を色濃く反映した別物 といえます。
SBI証券で再現するには?
SBIでは楽天版そのものは買えませんが、以下の投資信託を組み合わせることで「楽天SCHD型」の思想を再現することができます。
- iFreeNEXT 日経連続増配株指数
→ 増配実績に基づき財務健全性を重視。米国SCHDの「配当成長」の要素に近い。 - アムンディ 日本・高配当株(累進配当指数)
→ 「減配しない」企業を条件に含み、安定性重視。SCHDの「持続性」に相当。 - Tracers 日経高配当株50
→ 分散性の高いインデックス型。低コストで“広く拾う”役割を担える。
再現シミュレーションの比率例
実際に比率を調整して「楽天SCHD型」をSBIで再現すると、以下のようなポートフォリオになります。
ファンド | 役割 | 想定比率 |
---|---|---|
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 増配実績に基づく財務健全性 | 40% |
アムンディ 日本・高配当株 | 減配しない累進型、財務安定性 | 40% |
Tracers 日経高配当株50 | 低コストで広く分散、利回り調整 | 20% |
👉 この配分であれば、SCHD型の「思想」を日本市場で再現しつつ、円建てキャッシュフローを確保することができます。もちろん、実際には利回りやファンドの成長度合いを見ながらリバランスが必要ですが、SBI証券を使う読者にとって「楽天が買えない代わりにこうすればよい」という指針になるはずです。
まとめ|日本高配当投資信託の使い方と今後の戦略

ここまで、SBI・Tracers・iFreeNEXT・アムンディ・楽天の各ファンドを比較しました。利回り重視か、増配重視か、累進による安定性か――それぞれに特徴があり、単独で万能なファンドは存在しません。
むしろ複数を組み合わせることで「直近の利回り」と「将来の成長」を両立できるのが、日本高配当投資信託の魅力だと感じます。
個人的な投資戦略の位置づけ
私自身の2026年の日本高配当投資は、Tracers 日経高配当株50を中心に、SBI高配当や株主還元ETFで分散を図り、さらに累進配当・連続増配ファンドを少額取り入れる形を考えています。
投資対象 | 投資額(万円) | 比率(%) |
---|---|---|
Tracers 日経高配当株50・1489ETF | 400 | 50.0 |
SBI日本高配当株式 | 80 | 10.0 |
2529 株主還元ETF | 80 | 10.0 |
アムンディ 日本・高配当株(累進) | 50 | 6.3 |
iFreeNEXT 日経連続増配株 | 50 | 6.3 |
合計(日本高配当関連) | 660 | 82.5 |
(残り余力など) | 140 | 17.5 |
総計 | 800 | 100 |
この構成の狙いは以下の通りです:
- Tracers 50・SBI高配当で土台を作り、安定的な高配当を確保
- 2529(株主還元ETF)・累進配当・連続増配で将来の配当成長を取り込む
なお、2026年の新NISA投資枠(240万円)は、国内だけでなく欧州高配当ETFも含めて再配分を検討する予定です。こうすることで、円建てキャッシュフローの強化と、地域分散によるリスク低減を両立させたいと考えています。
終わりに
高配当投資信託にはそれぞれ性格があり、利回り重視・増配重視・分散性の重視といった違いを理解することが大切です。読者の方も、自分の投資目的に合わせてファンドを組み合わせることで、より納得感のあるポートフォリオが作れると思います。
日本の高配当投資信託は、利回り重視・増配重視・累進配当型など多様な選択肢があります。大切なのは「自分の投資スタイル」に合ったファンドを選ぶことです。
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